北京時間8月21日、WTTスウェーデングランドスラム女子シングルス16強戦で、朱雨玲は日本の新星大藤沙月に0-3で敗れたが、孫穎莎は早田希娜を3-0で圧倒した。これにより、陳熠、王曼昱、孫穎莎、大藤沙月の4人が8強入りを果たした。
朱雨玲の対戦相手は大藤沙月だった。朱雨玲は元世界ランキング1位の中国代表で、今シーズンはマカオ代表として復帰し、最近アメリカグランドスラムで優勝するなど健在ぶりを示している。本大会では16強入りまで大きな苦戦はなく、16強戦で日本の新星大藤沙月と8強進出をかけて対決した。試合開始後、第一ゲームは朱雨玲がリードしたが、大藤沙月が徐々に追い上げ逆転。両者激しい攻防を繰り広げ、得点が交互に動く展開となった。大藤沙月は重要なポイントを冷静かつ正確に決めて14-12で先取した。第二ゲームでは大藤沙月が序盤から猛攻を仕掛け大きなリードを築いたが、朱雨玲も反撃し追い上げたものの、大藤沙月が再び差を広げ、朱雨玲はリズムに乗れず8-11で落とした。第三ゲームは朱雨玲が多彩な攻撃でリードを広げたが、大藤沙月が追いつき同点に。最後の勝負どころで朱雨玲のミスが目立ち9-11で敗れ、セットカウント0-3で完敗し8強入りを逃した。
孫穎莎の対戦相手は日本の主力選手早田希娜だった。両者は何度も対戦しておりお互いのプレースタイルを熟知している。孫穎莎は早田希娜に対して圧倒的な強さを見せ、相手にとっては越えがたい壁となっている。試合開始から孫穎莎は全力で攻め込み、大きなリードを築き11-5で第1ゲームを制した。第2ゲームでは早田希娜が対応を変え激しい展開になったが、孫穎莎は冷静に戦い11-8で勝利。第3ゲームは早田希娜が集中力を欠きミスが増えたため、孫穎莎が試合を支配し再び11-5で取り、セットカウント3-0で圧勝し相手に絶対的な優位を示した。
これで本大会の女子シングルス8強に4名が決定し、中国代表は現時点で3人が進出している。陳熠、王曼昱、孫穎莎のほか、これから陳幸同、王藝迪、蒯曼、石洵遥の4名が8強入りを目指す。最良の結果では6名が8強に進出する可能性が高く、期待が高まっている。
文/体壇小説